2010年2月26日 星期五

[地球異変余録]沖縄・慶良間諸島編

地球異変余録 沖縄・慶良間諸島編

温かい海を彩るサンゴ礁は、魚たちの貴重なすみかになったり、ダイバーをはじめとする観光客を癒やしたり、時には津波の被害から私たちの生活を守ってくれる こともあります。そのサンゴ礁が、地球温暖化の影響で大きな打撃を受けています。海が温まりすぎて、死んでしまうサンゴが増えているのです。原因不明の病気も広がっています。危機的なサンゴ礁の現状と、保護の取り組みをカメラで追いました。
裝飾溫暖海洋的珊瑚礁,既是魚群們珍貴的住家,又能治癒初次潛水夫的觀光客,有時候也守護著我們的生活不受海嘯的侵襲。那珊瑚礁正因為地球暖化的影響遭受嚴重打擊。海水過於溫暖以致死亡的珊瑚礁持續增加。原因不明的疾病也正擴大著。本文借由照相機追蹤了珊瑚礁危急的現狀與保護的努力。
サンゴの表面に白線が現れ、やがて死滅する「ホワイトシンドローム」。白線は1カ月に平均20センチ移動します。白線の右側の褐色の部分は生きていますが、左側は死んで黒い藻類に覆われています。
珊瑚礁的表現出現白線,不久後隨即死亡的「白化症(White Syndrome)」。白線平均一個月移動20公分。白線的右側的褐色部分是活著的,而左側則被死亡的黑色藻類覆蓋著。


サンゴの表面にできた白い腫瘍(しゅよう)。骨格異常で、発症すると産卵能力が落ちます。
在珊瑚表面產生的白色腫瘤。骨骼異常,發病時造成產卵能力低落。

腫瘍はちょうど、カリフラワーのようなこぶです。大きいものだと、直径40センチを超えるものもあります。
腫瘤是好像花椰菜一般的昆布。龐然大物,也有直徑超過40公分的。

白化したサンゴ。サンゴは体の中には、褐虫藻という藻類が共生していて、サンゴは褐虫藻から、光合成ででき たエネルギーをもらっています。でも、褐虫藻は水温が上がるとサンゴの体から抜け出してしまいます。するとサンゴは、骨格の色である白い色になってしまいます。これが白化です。
白化的珊瑚。在珊瑚的體中有所謂褐蟲藻的藻類與其共生,珊瑚獲取從褐蟲藻光合作用產生的能量。但是,水溫上升時褐蟲藻會從珊瑚體內脫離出來。於是乎,珊瑚變成只有骨骼色的白色。這就是白化。

白化したサンゴは栄養が足りなくなって弱り、やがて死んでしまいます。死んだサンゴには藻類に覆われ、やがて崩れてしまいます。
白化的珊瑚由於營養不足而虛弱,不久隨即死去。死後的珊瑚被藻類覆蓋,再不久也隨之崩壞。

がれきになったサンゴの中で暮らすクマノミ。まるで、廃虚で生活をしているようでした。
在變成瓦礫的珊瑚中生存的小丑魚。簡直就像在廢墟中生活一般。

場所によっては、元気なサンゴもいました。直径20センチほどの小さなテーブルサンゴがあちこちで成長していました。
根據地點的不同還是有健康的珊瑚存在的。直徑20公分大小的小桌面珊瑚(Table Coral)到處生長著。

15年前の慶良間諸島の海です(川井和則さん撮影)。元気なサンゴが海底を覆い、魚も群れています。
15年前慶良間群島的海洋(川井和則攝影)。海底遍佈健康的珊瑚,魚兒也群聚著。

前の写真と同じ場所の、今の写真です。左奥のテーブルサンゴがランドマークです。崩れ落ちて、生きているサンゴがほとんどいないことが分かると思います。
和前一幅照片相同的地點,如今的照片。左方深處的桌面珊瑚為地標。崩壞成這樣,存活的珊瑚應該幾乎沒有吧!

ホワイトシンドロームの進行を食い止めるために、病変部をハンマーで割り落とすダイバー。いわば「サンゴの緊急手術」です。
為了控制白化症的發展而用鐵鎚除去病變部份的潛水夫。這可說是「珊瑚的緊急手術」。

サンゴを増殖を目指し、卵を集めるネットをサンゴの上にセットしているところです。
以珊瑚的增殖為目的,正要在珊瑚的上方設置採集卵的網子。

産卵が始まりました。ピンク色の卵が舞い上がります。卵はネットに入り、瓶にたまっていきます。卵は施設で育てて、やがて海に移植します。
產卵開始了。粉紅色的卵飄舞而上。卵進入網內,再接受進去瓶中。卵在設備中孵育,不久後再移殖到海中。

移植するためのサンゴを、網カゴに入れて育てています。貝など低層にいる外敵から守るために、中層につるされています。
移殖用的珊瑚被放入網籠內孵育中。為了防禦在底層的貝類等外敵,於是將籠子吊在中層地方。

大きいものではこぶしの大きさくらいまで成長しています。
大的珊瑚可以長到拳頭大小的程度為止。

サンゴを植え付けるダイバー。特殊な樹脂ボンドを使って、育てた稚サンゴを岩に接着していきます。
栽植珊瑚的潛水夫。使用特殊的樹脂黏著劑,將孵育的子株黏著在岩石上。

植え付けから約半年たったサンゴ。網で守られて、すくすくと育っていました。
栽植約半年後的珊瑚。用網子保護,茁壯成長中。

プロフィール / Profile

小林 裕幸(こばやし・ひろゆき)
93 年入社。名古屋本社、大阪本社、北海道支社などを経て、現在は東京本社写真センター員。98年のインドネシアのスハルト体制崩壊、翌年の東ティモール争乱 などを取材。02年の環境開発サミットを前にアフリカの環境問題を取材したり、知床が世界遺産に登録された05年に、世界の自然遺産の保護策を取材するた めにアメリカ、カナダ、ベリーズなどを回ったりした。ダイビングは学生の頃に北海道で始め、23年、700本くらい(ちゃんと数えたことがない)。40 歳。
93'年進入公司。經歷過名古屋總公司、大阪總公司、北海道分公司等,現在是東京總公司攝影中心職員。98'年印尼蘇哈托體制崩潰與隔年的東帝汶革命等皆有取材。02'年的環境開發高峰會事前對非洲的環境問題取材,在知床半島被登錄為世界遺產的05'年,為了取材世界自然遺產的保護方案,巡迴了美國、加拿大和貝里斯等國。學生時期在北海道開始潛水,23年間潛水約700次(沒好好地數過)。40歲。

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