2010年3月16日 星期二

ギフチョウ:今年初めて羽化 羽紋色鮮やか 岐阜

ヤマザクラの花に止まって羽を休めるギフチョウ=岐阜市大宮町の名和昆虫博物館で2010年3月2日午後2時57分、宮田正和撮影
「春の女神」と呼ばれるギフチョウが2日、岐阜市大宮町の名和昆虫博物館で羽化した。暖冬だった昨年より10日ほど遅いが、例年並みという。
ギフチョウは同館初代館長の故・名和靖氏が県内で採取したことから命名。後ろの羽の先の赤と青、オレンジ色の鮮やかな紋が特徴。羽を広げた際の大きさは5~6センチ。羽化したのは越冬した約150匹のさなぎのうち3匹。ヤマザクラの花にとまる姿が来館者を楽しませていた。【宮田正和】
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岐阜蝶:今年初次羽化 羽紋顏色鮮豔 岐阜

被稱為「春之女神」的岐阜蝶於2日,在岐阜市大宮町的名和昆蟲博物館羽化了。由於暖冬的影響比去年晚了10天,但是以例年平均來說差不多。
岐阜蝶是因為博物館初任館長,已故的名和靖,在縣內採集到而命名。岐阜蝶以其後方翅膀上的紅、藍與橘色等鮮艷的紋路為其特徵。翅膀展開之後的寬度有5~6公分。這次羽化的是度過此次冬天大約150隻蛹當中的3隻。歡迎來館參觀者欣賞駐留在山櫻花上岐阜蝶的姿態。【宮田正和】

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100303k0000m040146000c.html

流しびな:園児たちが願い事書き人工の川に 名古屋

流しびな:園児たちが願い事書き人工の川に 名古屋

願い事を書いた手作りのひな人形を川に流す園児たち=名古屋市中区栄で2010年3月3日午前10時45分、兵藤公治撮影
桃の節句の3日、名古屋文化幼稚園(名古屋市東区)の園児たちが、同市中区の名古屋テレビ塔のそばを流れる人工の「さかえ川」に願い事を書いた手作りのひな人形を流す「流しびな」の行事を行った。
30年余り続く行事。もうすぐ小学校に入学する年長組の園児91人が、幼稚園で作ったひな人形を竹や板などに乗せ、「サッカーせんしゅになりたい」などの願い事を書いた短冊を添えて川面に浮かべた。【加藤新市】
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流しびな:幼稚園小朋友們在名古屋人造河川流放寫好的願望

今天是3月3日桃之節(女兒節),名古屋文化幼稚園(名古屋市東區)的小朋友們,在同市中區的名古屋電視塔旁的人造的「榮川」上,參與將願望寫在手工雛形人偶上,然後將其流放的「流しびな」活動。
這是一個持續30多年的活動。91名即將進入小學就讀的幼稚園大班學生,把在幼稚園做好的雛形人偶放在竹子或木板上,並且附上寫了「我想要成為足球選手」等等的願望的詩籤,將其放流到河川上。【加藤新市】

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100303k0000e040051000c.html

2010年3月15日 星期一

桜:高知で開花 平年より13日早く

気象庁の統計開始以来、全国で最も早い開花となった高知城三ノ丸のソメイヨシノ=高知市丸ノ内1で2010年3月10日午後5時47分、千脇康平撮影
気象庁は10日、高知市で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。平年より13日早く、昨年より6日早い。桜の種類が異なる沖縄・奄美地方を除き、観測史上最も早い開花日の記録に並んだ。
高知地方気象台によると、高知市では2月下旬以降、気温が平年を大きく上回る日が続いたため、開花が早まったとみられる。民間気象会社3機関の同市の予想開花日(3月3日時点)は3月16~23日だった。
1953年の統計開始以来、これまで開花が最も早かったのは、55年と73年の鹿児島県・種子島、59年の和歌山県・潮岬の、いずれも3月10日だった。【福永方人】
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桜花:在高知開的花比往年早了13天

氣象廳在10日發佈了高知市染井吉野櫻的開花訊息。開花時間比常年早13天,比去年早6天。排除櫻種類不同的沖繩・奄美,可比得上觀測史上最早開花日的記錄。
根據高知地方氣象台的說法,高知市從2月下旬以來,由於持續著大幅超過往年的氣溫,所以能更早地觀測到開花。民間氣象公司中的3個組織,在同市的預測開花日(3月3日時間點)為3月16日~23日。
1953年開始統計以來,到目前為止最早的開花記錄為55'年和73'年鹿兒島縣的種子島與59'年和歌山縣的潮岬,日期都是3月10日。【福永方人】


http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100311k0000m040010000c.html

EF510:JR旅客初の新型電気機関車を公開 寝台特急用

JR東日本は3日、東京都北区の田端運転所で、JR旅客各社で初めてとなる新型電気機関車EF510を報道公開した。上野と札幌を結ぶ寝台特急 「カシオペア」「北斗星」などのけん引用で、すでに1号機は昨年12月、2号機が1月に同運転所に配属され、営業運転に向け走行試験を行っている。
EF510は全部で15両製造し、うち2両は「カシオペア」用の特別塗装になる予定。機関車公開に併せ、現在上野駅を発着する寝台特急列車をけん引するEF81とEF64も、北斗星やあけぼのなどのヘッドマークをつけて公開された。【松田嘉徳】
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EF510:臥鋪特快列車用 新型電力火車頭初次對JR旅客公開

JR東日本公司於3日在東京都北區的田端駕駛所, 與各個JR旅客分公司首次公開報導新型的電力火車頭EF510。作為用來牽引連結上野和札幌間的臥舖特快列車「仙后座」與「北極星」等,1號機於去年12月、2號機於今年1月已經分配至同一駕駛所,目前正在進行營運駕駛的行車測試。
EF510總共生產15輛,其中兩量預定是要給「仙后座」用的特殊塗裝。配合火車頭的公開,現今用來牽引從上野車站發車的臥鋪特快列車的EF81和EF64,也掛上北極星與曙光號等的車頭銘板(head mark)。【松田嘉徳】

http://mainichi.jp/select/wadai/graph/20100303JR/

2010年3月11日 星期四

羊:ママとじゃれあい…出産ピーク 群馬・渋川の牧場

羊舎で母羊に甘える赤ちゃん羊=群馬県渋川市で、内藤絵美撮影
群馬県渋川市の伊香保グリーン牧場で、羊の出産がピークを迎えた。2月上旬から次々と生まれ、これまで約70頭が誕生。白い毛に包まれた子羊は木造の羊舎で母乳を飲んだり、互いにじゃれあったりと元気いっぱい。20日から開催する「さくらまつり」で一般公開される。
入場料は中学生以上1200円(今月5日までは600円)、3歳~小学生が600円(同300円)。4日は定休日。【内藤絵美】
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小羊兒:和媽媽一起玩耍...生產高峰 群馬縣澀川牧場

小羊兒的生產在群馬縣澀川市的伊香保綠色牧場迎向高峰期。2月上旬起一個接一個地出生,到現在為止大約有70頭誕生。被白色的毛包覆的小羊兒在木造的羊舍中邊喝著母乳,一邊活力充沛地嬉戲著。在20日開始舉辦的「櫻之祭」中將對大眾公開展示。
國中生以上入場費1200日圓(到本月5日為止是600日圓)、3歲~小學生為600日圓(到本月5日為止是300日圓)。4日為固定休假日。【内藤絵美】

2010年3月10日 星期三

越前ガニ:水槽内ゆらゆらと…ふ化ピーク 福井

卵からふ化し、水中を浮遊する越前ガニの幼生=福井県越前町の越前がにミュージアムで、貝塚太一撮影
福井県越前町の越前がにミュージアム(0778・37・2626)で、越前ガニのふ化がピークを迎えている。ゆらゆらと水槽内を漂う幼生の姿を間近に見られるのは珍しい。3月下旬まで。
生まれた直後の幼生は、「プレゾエア」と呼ばれ体長約3ミリ。頭部と細長い腹部を持つボウフラのような形。30分もすると脱皮して6本のとげ状の突起と4本の脚を持つ「第1期ゾエア」となる。水槽内を漂う約5万匹のゾエアの姿はまるで、宇宙空間を漂う人工衛星のよう。
自然界では約3カ月でカニの形となり、その後の脱皮を繰り返し、約10年でやっと食べられる大きさとなる。【貝塚太一】
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越前蟹:在水槽內搖搖晃晃...孵化高峰期 福井

在福井縣越前町的越前蟹博物館(0778・37・2626),越前蟹的孵化正邁向高峰期。相當罕見能夠近距離地觀看在水槽內搖搖晃晃漂浮著的幼蟲的姿態。時間到3月下旬為止。
剛生下來不久的幼蟲被稱為「水蚤狀幼體前期(Prezoea)」,体長約3mm。具有頭部和細長的腹部,有如孓孓一般的模樣。30分鐘過後會脫皮成「第1期海蟹幼蟲」,具6根刺狀的突起和4隻腳。水槽內漂浮著大約五萬隻海蟹幼蟲的姿態,簡直就像是宇宙裡飄浮的人造衛星。
在自然界中大約3個月就會變成螃蟹的樣子,之後會反覆脫殼,直到10年後才能成為能吃的大小。【貝塚太一】

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100304k0000e040049000c.html

[地球異変余録]グリーンランド篇(3)

地球異変余録 グリーンランド編(3)

狩猟の旅から戻ると、出発前、白い氷に覆われていた入り江はすっかり青くなっていた。「こんなに早く解けるとは・・・・・・」と、大島さんはじっと海を見つめる。例年に比べ、ひと月も早く海氷が解けてしまったのだ。
從狩獵的旅程回來後,在出發前被白色的冰覆蓋的海灣,完全變成一片藍色。「沒想到這麼早就融解完了......」,大島一動也不動地凝視著海洋。跟歷年相比,海冰還要提早一個月融解。

船から望む氷河の末端も、年々、後退が進んでいる。「昔はもっと海に張り出していたんだよ」と、鋭く切り立った氷の絶壁を仰ぎながら、大島さんは言う。
從船眺望也可以看到冰河的末端逐年在後退中。大島邊仰望著鋒利陡峭的冰河峭壁,邊說:「以前是更突出海面的啊!」

シオラパルクは入り江の奥にある。村に近づくと、ようやく海氷が姿を見せ始めた。所々で、解け始めた氷に海水が染み出して、青い輪を描いている。その上では、ウミガラスの仲間の「アッパリアス」が舞う。極北の夏は、もう目の前まで来ていた。
Siorapaluk位在海灣的深處。 接近村莊之時,才漸漸開始看到海冰。到處地,在開始融解的冰中滲出海水來,描繪出一輪青綠。在那上面,成群的「アッパリアス」海鳥飛舞著。北極的夏天已經來到面前了。

村に帰ると、嬉しい知らせが大島さんを待っていた。四女のアヤさんに、元気な男の子が生まれていたのだ。大島さんにとっては5人目の孫。「おやじの名前をもらって、ウシゴローって名付けようかなあ」と目を細める。
回到村莊後,有好消息在等著大島。四女兒Aya生了一個健康的男孩兒。對大島來說是第五個孫子。女兒笑著說「我希望以父親的名字,取名為ウシゴロー好嗎?」

グリーンランドに移り住んで30年あまり。初めは犬ぞりも満足に操れず、獲物もほとんど捕れなかった。先輩に手ほどきを受け、何とか一人前に。そしていま、大勢の家族を狩猟一本で養っている。
移居格陵蘭三十多年。剛開始連雪橇犬都無法好好地操控,也幾乎捕獵不到獵物。接受前輩的指導後,怎麼樣也要想辦法能夠勝任。於是現在就一直以狩獵來養活一群家人。

30年前、電気もなかった「地球最北の村」の暮らしは大きく変わった。コーラ、ピザ、カップヌードル、パン・・・・。村の公営商店に行けば何でも手に入る。猟銃までもが、商品棚に平然と並んでいるのには少々おどろいた。
30年前,連電力都沒有的「地球最北之村」的生活發生了巨大改變。可樂、比薩、杯麵、麵包......等等,到村內的公營商店走一趟的話,什麼都買得到。甚至連獵槍也若無其事地陳列在商品架上,實在讓人有點驚訝。

小学校では、子どもたちはパソコンの勉強もしている。村にはインターネットが通じていて、たいていの家庭にはパソコンがある。国際宅配便を利用して、ネットショッピングを楽しんでいる人も多い。
在小學裡孩子們也在學習用電腦。村子有接通網際網路,大部分的家庭都擁有電腦。也有很多人利用國際宅配快樂地享受購物樂趣。

「アッパリアスを捕りに行こうよ」。大島さんの孫のイサムくんに誘われ、村から少し離れた夏のキャンプ地へ。イサムくんと犬ぞりに乗り込み、海氷が残る入り江を軽快に走る。
「來去抓アッパリアス吧!」。在大島的孫子勸誘下,我們前往離村莊些許距離的夏日營地。和伊薩姆一起坐上雪橇犬,在殘留著海冰的海灣上輕快地跑著。

キャンプ地に着くと、アッパリアスの大群が大空を埋め尽くすかのように舞っていた。この大群に網を入れ、一羽ずつ捕るという。さっそく急斜面を登り、岩陰に身を隠して網を振り始めた。
一到達營地,大群的アッパリアス像是要佈滿天空一般飛舞著。用網子捕捉這一大群,一次也只捕捉一隻。趕緊登上陡峭的斜坡,隱身在岩石陰影背後,開始揮動網子。

大島さんの網さばきは見事だった。獲物が数百羽になると、アザラシの皮袋にそのまま押し込み、岩陰に隠す。数カ月すると発酵し、冬の保存食「キビヤ」ができあがる。強烈なアンモニア臭がするというが、慣れるとやみつきになるらしい。
大島的網子操縱非常精采。抓了好幾百隻,就這樣硬是把海豹做成的皮袋給塞滿,然後藏在岩石的陰暗處。 這樣子發酵好幾個月後,冬季的存糧「KIBIYA」就完成了。雖然說有強烈的阿摩尼亞(氨氣)的臭味,但是習慣的話好像就會迷上了。

猟の合間に犬ぞりのムチも作る。アザラシの皮を細く切ってなめし、長さは7メートルにもなる。大島さんにはグリーンランド中からムチの注文がくる。質のいいムチを作れる猟師が少なくなったからだ。先住民の伝統を日本人が守っているなんて、なんだか不思議な気がした。
打獵期間也順便做雪橇犬的鞭子。將海豹皮切細後鞣在一起,變成長達7公尺。對大島而言,鞭子的訂單都來自格陵蘭。因為能做出優良品質鞭子的獵人很少。原住民的傳統手藝由日本人保留下來,還真是有點不可思議啊!

6畳ほどの小屋で、大島さんはひと夏を過ごす。古い銃にナイフ、網・・・・。必要最低限の質素な道具を手に自然と向き合う生活。「新しい道具を買えば、それだけ余計に獲物を獲らないといけないから」。村では、犬ぞりの代わりにスノーモービルを使うことを禁止している。
在大約6塊塌塌米的小屋中,大島度過一個短暫的夏季。老舊的槍、刀子、網子......等,得到最低限度必要性的簡約工具來自然地面對生活。「買新的工具的話,那樣就不得不捕捉多餘的獵物。」在村子裡維持禁止使用替代雪橇犬的雪車。

キャ ンプから帰り、アッパリアスを丸ごとゆでてみた。羽と皮をむしって、胸肉をパクリ。指でササミを取り出し、肋骨を割ると内臓が見える。ハツ、砂肝、レバー など、焼き鳥ではお馴染みの味だが、今回ばかりはなかなかのどを通らない。でも、獲れたてだけあって、新鮮な味だった。
從營地回來後,試著煮整隻アッパリアス。拔掉羽毛和皮,撕開胸肉。用手指取出胸脯肉,切開肋骨的同時也能看見內臟。心臟、砂囊與肝等等,雖然烤鳥肉串是很熟悉的味道,但是這一次卻非常難以下嚥。即使如此,正因為是現捕的,所以味道很新鮮。

帰国の日が迫るにつれ、天気が悪くなってきた。珍しく雨が降り続き、迎えのヘリコプターも飛べない。空港がある隣町のカナークまで、私たちは犬ぞりで行くことに。ところが、村のすぐ沖合いから氷が解けているという。私たちはそり犬に船を引かせ、途中から船に乗って、村を後にした。
回國之日在即,天氣卻變差了。持續降下少見的雨水,來接我們的直昇機也無法飛行了。我們坐狗拉的雪橇到有機場的鄰近城鎮カナーク。但是,距離村莊很近的海上的冰正在融解。我們還讓雪橇犬拖拉著船,然後到途中搭船,逐漸遠離村莊。

カナークに到着すると、現地で暮らす日本人女性の佐紀子ダオラナさんが出迎えてくれた。その晩はクジラの仲間であるイッカクの刺身でもてなしてくれる。しょうゆとわさびで頂くと、大トロのような濃厚な味が口いっぱいに広がる。たくさん食べ過ぎたのか、その夜は体が火照って、なかなか寝付けなかった。
到達カナーク之時,我們受到在當地居住的日本女性佐紀子ダオラナ的歡迎。當晚以鯨魚的同類,獨角鯨的生魚片來招待我們。加上醬油和芥末,類似大鮪魚肚的濃厚的味道在口中蔓延開來。不知道是不是吃太多了,那天晚上渾身發熱,幾乎都睡不著覺。

グリーンランドが解けている。約1カ月の旅で私たちはそう実感した。あれから1年。久しぶりに大島さんに電話をしてみた。「いやー、去年より氷がもっと解けちゃって、危なくて、海氷の上が走れないんだよ。もう、犬ぞりはいらなくなるかもしんないね」。自然とともに生きる極北の民。その暮らしが地球温暖化によって脅かされている。
大約一個月的旅行讓我感受到格陵蘭島正在融解中。從那之後一年,試著打電話給好久不見的大島。「哎呀~比起去年冰融解的更多,太危險了,在海冰上都沒辦法跑動囉!或許,雪橇犬將不復存在了呢!」。和自然共存的極北地區居民,他們的生活正遭受地球暖化的威脅。

プロフィール / Profile

武田 剛(たけだ・つよし)さん
武田 剛(たけだ・つよし)
朝 日新聞写真センター記者。03年末から1年4カ月間、第45次日本南極観測隊に同行し、南極・昭和基地などで越冬取材。06年には「北極異変」取材班の一 員として、北極圏のグリーンランドを取材。その他、01年と02年にタリバーン政権崩壊後のアフガニスタン、03年にイラク戦争などを報道した。著書に 「南極 国境のない大陸」(朝日新聞社)、「南極のコレクション」(フレーベル館)、「ぼくの南極生活500日」(同)がある。39歳。
朝日新聞攝影中心記者。從03'年尾開始的1年4個月間,與第45次日本南極觀測隊同行,至南極・昭和基地等過冬取材。06'年做為「北極變異」取材班的 一員在北極圈的格陵蘭取材。其他,在01'年與02'年塔利班政權崩潰後的阿富汗、03' 的伊拉克戰爭等作報導。著作有「南極 沒有國境的大陸」(朝日新聞社)、「南極的collection」(福祿貝爾館)、「我的南極生活500日」(同)。39歲。


http://doraku.asahi.com/lifestyle/earthphoto/070702.html

2010年3月7日 星期日

[地球異変余録]グリーンランド篇(2)

地球異変余録 グリーンランド編(2)


イルリサットを飛び立った小型機の窓から、氷と岩の大地が見え始めた。長年にわたって、氷が削り上げた岩の峡谷が縞模様を作り、延々と続いている。その遥か向こうに、小さなひとつの村がある。私たちが目指す「地球最北の村」、シオラパルクだ。
從飛越Ilulissat的小型飛機窗戶,開始可以看到冰與岩石的大地。漫長歲月地移動,冰削過後的岩石峽谷形成條紋花樣,接連不斷著。在那遙遠的前方,有一個小村落,也就是我們的目的地「地球最北的村莊」- Siorapaluk。

北緯78度。ヘリコプターを乗り継ぎ、私たちはシオラパルクに降り立った。小さな入り江に面した斜面に、色とりどりの家屋が20軒ほど立ち並んでいる。かつて、冒険家の植村直己が滞在し、北極点の単独行の前に、犬ぞりの訓練をした村だ。
北緯78度。接著乘坐直升機之後,我們降落在Siorapaluk。於面對小海灣的斜坡上,大約有20棟各種顏色的房子比鄰在一起。這裡曾經是冒險家植村直己獨自前往北極點前,滯留在此訓練雪橇犬的村莊。

出迎えてくれたのは、先住民のイニューイ(エスキモー)たちだ。村には約80人が暮らし、伝統的な狩猟の生活を続けている。主な移動手段は犬ぞり。冬から春にかけて、凍った海の上を走り回り、アザラシやセイウチなどを追っている。
出來迎接我們的是原住民依努依(愛斯基摩人)們。大約有80個人生活在這個村莊,持續著傳統的狩獵生活。主要的移動方式是用狗拉雪橇。從冬天到春天在凍結的海面上奔走,追捕著海豹和海象等獵物。

この村に一人の日本人が住んでいる。先住民とともに猟師を続ける大島育雄さん(60)だ。日大山岳部OBで、遠征の準備で訪れた同村で、先住民の女性と結婚。以来、30年以上にわたって、狩猟の生活を送っている。
這個村莊住有一個日本人。他是和原住民一起當個獵人的大島育雄(60歲)。日本大學登山部的OB(學長),為了遠征的準備而來到這村莊,最後和原住民女性結婚。之後,度過了30年以上的狩獵生活。

約80人の村だが、犬の「人口」は200頭を超える。村を歩いていると、人よりも犬に出会うことが多く、犬好きの私にはたまらない村だ。でも、「絶対に頭をなでたりしないでよ」と大島さん。ペットと違い、そり犬はよそ者にはなつかない。私はいつもにらまれていた。
雖然是大約80人的村莊,但是狗的「人口」卻超過200頭。在村莊走著時,遇到狗比遇到人的機會還多,對於喜歡狗的我來說是個讓我高興得不得了的村莊。但是,大島說:「絕對不要摸他們的頭喔!」。他們與寵物不同,雪橇犬對其他人是不易親近的。我常常是被他們瞪著看。

「これから狩りに出るけど、一緒に行くかい」。大島さんに誘われ、私たちは犬ぞりに飛び乗った。凍った海を軽快に走り出すそり犬たち。体重は50キロ前後もあり、8頭で400キロの荷物を引く。速さは時速10キロほどだ。
「現在要出去狩獵了,要一起去嗎?」。被大島勸誘後,我們就跳上了雪橇犬。雪橇犬們在凍結的海面上輕快地奔跑著。體重大約也有50公斤,8頭雪橇犬就要拖著400公斤的。時速大約是10公里。

出発して1時間。海氷が急に解け始め、行く手を阻まれた。沿岸の浜辺にルートを変えたが、ここでも氷が解けていて、水が川のように流れていた。犬ぞりでは、これ以上は前に進めない。私たちは小さな船に乗り換え、旅を続けることにした。
出發1小時。海冰開始快速地融解,阻擋了前進的路。即使變更到沿岸海濱的路徑,這裡的冰也正在融解,水像河川一般流去。再來已經無法用雪橇犬過去了。我們改換乘小船,繼續接下來的旅程。

大島さん親子と同僚の真鍋弘樹記者、そして私の4人を乗せた小型船は、割れた海氷の合間を縫うように進み始めた。目指すはカナダ国境のスミス海峡。狙う獲物は、北極海から続く海氷の縁に生息するセイウチやホッキョクグマだ。
大島父子兩人、記者同事真鍋弘樹與我4人乘坐的小型船,開始在分裂如縫一般的海冰之間前進。目標是加拿大國境的史密斯海峽。狙捕的獵物是從北極海延續的海冰邊緣生存的海象和北極熊。

やがて海氷は姿を消し、私たちは氷山がポツリと浮く大海原に乗り出した。船の上で大島さんが首を傾げて言う。「なんでこんなに早く海氷が解けるのかなあ」。ここ数年で、海氷の解ける時期が1カ月も早まり、犬ぞりを使える期間がどんどん短くなっているという。
不久後海冰都消退了,我們乘船出海到冰山孤單地飄浮著的廣大海洋。在船上,大島側著頭說:「為什麼海冰會這個快就融解了呢?!」。這幾年,海冰融解的季節提早了一個月,能夠用狗拉雪橇的季節漸漸地縮短了!

海が解けるに従って、海氷の縁は遥か北に遠ざかっていた。最初の獲物となるセイウチに出会ったのは、出発から4日目。年々、夏の海氷の北限が北へ上がり、猟師たちは荒れた海で、長く危険な航海を強いられている。
隨著海的解消,海冰的邊緣遠離著遙遠的北方。與最初的獵物海象相遇是從出發開始第四天。逐年地夏季的海冰之北方界限在往北移動,獵人們在洶湧的海洋上,被迫長期危險的航海。

エンジンの回転数を落とし、銃を構えて、そっとセイウチに近づく大島さん親子。気づかれる直前まで、その時をじっと待つ。私も2人と並び、500ミリの長い望遠レンズを構える。カメラマンになって15年。猟師と横並びになって、「獲物」を撮るのは初めてだ。
降低引擎的迴轉數後架起槍,靜悄悄的接近海象的大島父子。到即將被注意到之前要耐心地等候。我也與他們兩人同一陣線架起了500公厘的長距離望遠鏡。做了15年的攝影師,還是第一次和獵人同行來拍攝「獵物」。

最初の1発が放たれると、セイウチたちは水しぶきを上げ、大慌てで逃げ始めた。大島さんは初めに弾が当たった1頭を目がけて、次々と銃を撃ち込む。むやみに撃って、必要以上のセイウチを傷つけないためだ。
最初的第一發子彈發射出去時,海象們濺起了大水花開始驚慌而逃。大島目標在最初中彈的那一頭,不斷地開槍射擊。為的是不傷害超過需求量的海象而胡亂地射擊。

銃声が止み、仕留められたセイウチが海氷の上に引き上げられた。重さは600キロほどだろうか。大島さん親子は全体重をかけて、セイウチをひっくり返す。午前0時。白夜の太陽の下で、解体作業が始まった。
槍聲停止,被打死的海象被拖到海冰上。重量大約有600公斤吧! ?大島父子秤完整個體重後,就把海象翻過來。上午0時,在白夜的太陽底下,開始了解體作業。

1時間後、600キロの巨体はバラバラに解体され、純白の氷が真っ赤に染まった。目を覆いたくなる光景だが、大島さんにとっては、村で待つ家族や犬たちの大切な食料である。肉、内臓、脂肪、牙・・・・。すべて大切に持ち帰る。
一個小時後,600公斤的龐大身軀被肢解開來,純白的冰染上了鮮紅色。雖然是令人不忍目睹的景象,但是對大島而言卻是在村裡等待的家人和狗兒們重要的糧食。肉、內臟、脂肪、牙齒....等等,全部都很珍惜地帶回去。

その日の夕食はセイウチの心臓だった。塩ゆでにして、そのまま食べる。味は焼き鳥のハツと似ているが、口に入れても、なかなか喉を通らない。そんな時は、日本から持ってきたしょうゆとわさびが活躍する。「やっぱり日本の味はいいね」。大島さんが笑顔になった。
當晚的晚餐是海象的心臟。用鹽煮過就這樣地吃了。味道雖然和雞心很像,但是放到嘴巴裡還是相當難下嚥。那時候,從日本帶來的醬油和芥末就大顯身手了。大島滿臉笑容地說:「果然還是日本味最棒啊!」。

海が荒れ、船はしばしば入り江で停滞した。その度に、畳2枚ほどの船室で、大島さんがこの30年間の話をしてくれる。中でも忘れられないのは「人間は自然に身を任せて生きるしかないんだよ」という言葉だ。薄くなる海氷、北へ遠ざかる氷縁・・・・・。その自然がいま、急速に変わりつつある。温暖化の影響を一番強く感じているのは、極北の民かもしれない。
海上起了風浪,船隻屢屢要停泊在海灣。那時候,在2塊塌塌米大小的船艙內,大島告訴我這30年間的故事。尤其最不能忘的是這樣的話,「人類委身於自然中生存是沒辦法的事啊!」。變薄的海冰,遠離北方的冰緣......等等,自然界現在正在急速地變化中。最強烈感覺到暖化的影響的,或許就是北極地區的居民吧!

プロフィール / Profile

武田 剛(たけだ・つよし)さん
武田 剛(たけだ・つよし)
朝日新聞写真センター記者。03年末から1年4カ月間、第45次日本南極観測隊に同行し、南極・昭和基地などで越冬取材。06年には「北極異変」取材班の一 員として、北極圏のグリーンランドを取材。その他、01年と02年にタリバーン政権崩壊後のアフガニスタン、03年にイラク戦争などを報道した。著書に 「南極 国境のない大陸」(朝日新聞社)、「南極のコレクション」(フレーベル館)、「ぼくの南極生活500日」(同)がある。39歳。
朝日新聞攝影中心記者。從03'年尾開始的1年4個月間,與第45次日本南極觀測隊同行,至南極・昭和基地等過冬取材。06'年做為「北極變異」取材班的 一員在北極圈的格陵蘭取材。其他,在01'年與02'年塔利班政權崩潰後的阿富汗、03' 的伊拉克戰爭等作報導。著作有「南極 沒有國境的大陸」(朝日新聞社)、「南極的collection」(福祿貝爾館)、「我的南極生活500日」(同)。39歲。


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2010年3月5日 星期五

[地球異変余録]グリーンランド篇(1)

地球異変余録 グリーンランド編(1)


北極の氷が解けている。そのニュースを南極で聞いた。昭和基地でも異常な暖かさが続き、海氷が薄くなっていた。「地球の両極で温暖化が進んでいるのか」。南極取材から帰国して1年後の06年5月、私はその不安を胸に、北極圏のグリーンランドへ旅立った。
北極的冰正在融解。那消息是在南極聽到的。即使在昭和基地氣候也持續異常溫暖,導致海冰變薄了。「在地球兩極,暖化正在進行著嗎?」。從南極取材回國1年後的06'年5月,我心中帶著不安,朝北極圈的格陵蘭展開旅程。

デンマークの首都コペンハーゲンから約4時間。飛行機の窓には、世界最大の島グリーンランドが姿を見せ始めた。広さは日本の約6倍。その8割が氷に覆われ、最も厚い所では3千メートル以上の厚さがある。
從丹麥首都哥本哈根起飛到格陵蘭約四小時。從飛機的窗戶看出去,始見世界最大的島嶼-格陵蘭的姿態。面積約是日本的6倍。其8成土地被冰覆蓋,最厚的地方有3千公尺以上的厚度。

グリーンランドの第一歩は、意外にも土の上だった。南部のカンゲルルスアーク空港は北緯66度。矢印が並ぶ看板には、世界各地への飛行時間が記されている。一番近いのは北極点。わずか3時間15分だ。
格陵蘭的第一步意外地踩在土上。南部的坎克爾路斯斯雅克機場(Søndre Strømfjord Airport)位在北緯66度。箭頭陳列的看板上,標記著通往世界各地的飛行時間。離此最近的是北極點。只需要3小時15分。

さらに北緯69度まで小型機で飛ぶと、北欧風のカラフルな町並みが広がっていた。世界遺産の氷河とフィヨルド(深い入り江)があるイルリサットだ。 先住民のイニューイ(エスキモー)を中心に、4300人が暮らしている。
用小型飛機更深入到北緯69度的話,北歐風的彩色街廓展就會現在眼前。Ilulissat擁有世界遺產的冰河與峽灣(深的海灣)。以原住民依努依特人(愛斯基摩人)為中心,有4300人在此生活著。

高台に登ると、町のすぐ沖合いまで氷山が迫っていた。氷河から流出した氷がフィヨルドを埋め尽くしているのだ。案内役のイニューイが不安げに言う。「氷山の量が年々増えていて、小さく砕けるようになった」
登上高處就看到冰山已經逼近到城鎮的沿海。從冰河流出的冰持續地流入峽灣中。導遊イニュ-イ非常不安地說:「冰山的量每年不斷地增加,變成好多的小裂塊。」

ヘリコプターから望むフィヨルドには、無数の氷山があふれるように浮いていた。はるか奥には、島を覆う氷床が広がり、氷山を次々と海に押し出している。
從直升機上眺望峽灣,冰山像要滿出來一般漂浮著。在遠方覆蓋格陵蘭島的冰床展現在眼前,冰山在海面上一個接一個地蜂擁而出。


イルリサット氷河の河口には、氷が大きな氷流となって集まっていた。氷河の後退は年々進み、この10年で15キロも短くなった。
在Ilulissat冰河的河口,冰變成巨大的冰流匯集起來。冰河的後退年年都在進行著,這10年縮短多達15公里。

低空で氷河の上を舞うと、無数のしわが幾何学模様のように広がっていた。氷のきしむ音が聞こえるかのような光景だ。
在冰河上面低空盤旋,無數的皺摺像幾何學圖案一般地擴展開來。好像聽得到冰碰撞的嘎吱嘎吱聲響。

船で沖合いに出ると、真っ青な海は「氷の美術館」になった。白い氷山の峰々が連なり、青く澄んだ海面に、彫刻作品のような山並みを映し出していた。
乘船出海就可看到深藍的海變成了「冰的美術館」。雪白的冰山峰峰相連,清澈的海面映射出如雕刻作品般的連山。

沈むことのない夏の太陽は、一日中、氷山を照らし続ける。
不落下的夏天的太陽,一整天持續照耀著冰山。

針のようにそびえる氷山群の上を海鳥が舞っていた。
海鳥在如針一般聳立的冰山群上方飛舞著。

氷山の谷間をぬうように、小さな漁船がむかってきた。イルリサットの漁師たちは、冬は犬ぞり、夏は船で漁を続けてきた。ところが、ここ数年、真冬でも海が完全に凍らなくなり、犬ぞりが全く使えなくなったという。
好像穿過冰山的山谷間一般,小漁船向前駛來。Ilulissat的漁夫們冬天就讓狗拉雪橇,夏季則繼續捕魚。但是,據說這幾年即使是隆冬海水也變成完全不結冰,完全無法讓狗拉雪橇了。

高さ30メートルの氷山を見上げながら、漁師のニルス・グンデルさん(47)が「昔より氷山が小さくなって、なんだか気味が悪いよ」という。極北の地で暮らす先住民たちは、誰よりも強く、温暖化の影を肌で感じているようだ。
抬頭看30公尺高的冰山的同時,漁夫ニルス・グンデル(47歲)說:「比起從前,冰山變小了,感覺不太對勁啊!」。在極地生活的原住民們似乎比任何人都更強烈地藉由肌膚感覺到暖化的影子!

「海氷が薄くなり、しっかり凍らなくなった」。先住民たちは、誰もが口をそろえる。10年前は、犬ぞりはもちろん、4輪駆動車でも凍った海を渡って対岸の村に行けたという。
原住民們不管誰都異口同聲地說:「海冰逐漸變薄,確實是沒有在結凍。」10年前不用說用狗拉雪橇,即使是四輪驅動車也能渡過冰凍的海到對岸的村莊去。

5月早々、例年より早く、イルリサットの沖合いから、海氷は完全に姿を消してしまった。
比往年還早地,才剛剛五月,Ilulissat的海面上的海冰就消失得無影無蹤了。

午前1時。取材を終えてホテルに戻ると、白夜の太陽が氷の解けた海を染めていた。あまりの美しさに、思わず1枚シャッターを切る。不安になるほど、真っ赤な海だった。
早上1點。結束取材回去旅館之時,白夜的太陽染紅冰融化了的海。實在是太美了,情不自禁地又拍了一張照。不安的程度如同那通紅的海洋。

プロフィール / Profile

武田 剛(たけだ・つよし)さん
武田 剛(たけだ・つよし)
朝日新聞写真センター記者。03年末から1年4カ月間、第45次日本南極観測隊に同行し、南極・昭和基地などで越冬取材。06年には「北極異変」取材班の一員として、北極圏のグリーンランドを取材。その他、01年と02年にタリバーン政権崩壊後のアフガニスタン、03年にイラク戦争などを報道した。著書に 「南極 国境のない大陸」(朝日新聞社)、「南極のコレクション」(フレーベル館)、「ぼくの南極生活500日」(同)がある。39歳。
朝日新聞攝影中心記者。從03'年尾開始的1年4個月間,與第45次日本南極觀測隊同行,至南極・昭和基地等過冬取材。06'年做為「北極變異」取材班的一員在北極圈的格陵蘭取材。其他,在01'年與02'年塔利班政權崩潰後的阿富汗、03' 的伊拉克戰爭等作報導。著作有「南極 沒有國境的大陸」(朝日新聞社)、「南極的collection」(福祿貝爾館)、「我的南極生活500日」(同)。39歲。